絵本は大人が読んでも楽しいですよね。
新しい絵本もたくさん出ていますが、昔から読み継がれているロングセラーもはずせません。
今回はそんなロングセラーの中で驚く絵本があったのでご紹介します。
子どもも大好きな絵本「しろくまちゃんのほつとけーき」です。
わたし ほっとけーきつくるのよ。
ふらいぱんと ぼーると…
…材料をそろえてフライパンで焼きます。
ぽたあん どろどろ ぴちぴちぴち ぷつぷつ やけたかな まあだまだ……
絵本いっぱいに焼きあがる様子が音といっしよに表現されています。
「こぐまちゃんのえほん」シリーズの中でもこの絵本は人気です。
ホットケーキを作る過程では、子どももいっしよに作っているつもりになり、
焼ける時の面白い擬音に、心地よさを感じます。
そして出来上がったホットケーキを友達と一緒に食べる楽しいさなどがいっぱい詰まった絵本です。
こぐまちゃんたちは丸い顔に丸い耳(どれも右耳の方が大きい!)大きすぎない目、へ文字の口。どれもシンプルな形で描かれています。
この絵本のどこに驚くことがあるのか…
それは、娘の言葉で始まりました。
「え?この絵本なんか違う⁉︎ 結末が違う気がする。」
そこで、比べてみました。
1978年発行
「ふたりで おさらを あらいます
ほら あわの ほっとけーきだよ。」
2011年発行
「ふたりで おさらを あらいます
いっぱい たべたね
おいしかったね。」
確かに替わっています。
絵は変わってないのに文だけ差し替えるなんて事ってあるの?どうして??
間違えて泡を口に入れたりしたから替えたのかなぁ…?
凄い発見!!と興奮気味な2人。
気になったので調べてみる事になりました。
なぜ「あわのほっとけーき」が変わったのか…。検索。。。
わかやまけん(著者)さんが、ある対談で「合成洗剤の環境破壊が社会問題になって、僕もこぐま社もずいぶん考えて、いまのようにしたのね。」と語っていたそうです。
驚きました。
こういう差し替えをした絵本って他にあるのかな?
こぐまちゃんシリーズの最後のページにはその絵本のねらいが書いてあります。
でもそのねらいは少〜し頭の片隅に追いやって、目の前の子ども達の反応を楽しみたいですね。
子ども達は絵本をめくる時のドキドキ感や楽しさでいっぱいです。
読み手が楽しく読めば自然とねらいに近づいていきそうです!
おまけ)
「しろくまちゃんのほっとけーき」はエプロンが◯回かわります。さて…
オレンジ→みどり→あお
… 3回でした。