今月もできるだけ色んな種類の本に出会いたくて、9冊読みました。(最後の3冊はシリーズの中の3巻です)
読んだ順に紹介します。
「七つの会議」池井戸氏の作品は「半沢直樹」「下町ロケット」など金融や企業を題材にしたものが多いですがその内容はサスペンスに満ちています。
「七つの会議」は8話構成の短編が連作となっています。
働くことの意味を考えさせつつ、スリルとスピード感のあるストーリーに一気に引き寄せられました。
この小説を原作にした映画が現在上映中です。
「俺のイタリアン 俺のフレンチ」2011年に新橋に高級レストランの1/2以下の価格のお店「俺のイタリアン」を出し、その後「俺のフレンチ」や和食店など次々に出店され大人気となっています。
この本は事業家としての50年を振り返り、成功に導いた「競争優位性」のつくり方が書かれています。シェフは超一流なのに安価なお店。フレンチとジャズライブのコラボ。勝つための条件など・・・
東京に行った時に「俺のフレンチ」に行ったので読んでみました。お店はこんな感じ…
ジャズライブを聴きながら飲む〝なみなみワイン″やお料理はリーズナブルで美味しかったです。
王様のブランチブックアワード2016大賞受賞「みかづき」昭和36年に学習塾を立ち上げ、時代の波に揉まれながらもその時々に真摯に奮闘する人々が書かれています。
教育の第一歩は、わかった瞬間の喜びの体感を積み重ねさせる事からはじまるのかもしれません。親子3世代にわたる物語でもあり教育論も散りばめられている小説です。
「常に何か欠けている三日月。教育も自分と同様そういうものかもしれません。欠けている自覚があればこそ、人は満ちようと研鑽をつむのかもしれない。」という千秋の最後の言葉は深いと思いました。
ちょうど今テレビでも放映されていました。大島吾郎役の高橋一生の温かい眼差しがよかったです。
「脳には妙なクセがある」池谷氏は、「私のアウトリーチ活動のテーマは、脳科学の視点から見て『よりよく生きるとは何か』を考えることです。」と言われています。
科学的に書かれていますが、脳の不思議さに驚いたり笑ったり…読みやすくて、「楽しくごきげんに生きられる」そんな気にさせられる本です。
キーワードは「出力(身体運動)を心がけた生き方」でしょうか。
「その調理 、9割の栄養捨ててます!」例えば、白菜は外の葉から食べていくのではなくて、芯をとって内側から食べないと栄養がなくなっていく…とか、イラスト入りで楽しくわかりやすく書かれています。
今までの調理法で栄養分を捨てていた事にハッとさせられることもありました。
「ファクトフルネス」
ファクトフルネスは造語です。ファクトフルネスとは「正しく事実に基づいて世界を見る」ための習慣をつける訓練です。
本の中に出てくるチンパンジークイズも面白く、3択のクイズにチンパンジーが答えたら正解率は1/3になるけれど、人間は知識があるためにランダムに選ぶチンパンジーに負けるというものです。その知識が古いものであったり思い込みであったりして逆に正解から遠ざかるというわけです。
世界はどんどん悪くなっている…それは本当だろうか?
10の思い込み思考によって世界を正しく見られなくなっている。
正しく世界を見るためにはそれらの「思考のクセ」に気づくことがもっと大切なことである。その思い込みを乗り越えて事実に基づいて世界を見る習慣を身につければ心が穏やかになる。と書かれています。
思考の癖(思い込み)に注意しながら正しいものの見方をする習慣をつける…難しいけれど大切なことだと感じました。
「コナン」謎の組織に毒薬を飲まされ体が小さくなった「コナン」が難事件を解決するマンガ。
コナンの表情もかわいくて読み始めたらやめられませんでした。